東京同窓会元副会長 渡辺房男氏(S38年卒)の出版案内  2016年3月12日改版

 
 

実業之日本社  文庫本 発 

 命の値段 〜生命保険を創った男たち〜
 
  渡辺 房男著

  定価:619円(税抜き)

  発行日:2014年2月5日 
 黄金の糸  幕末甲州金始末      実行之日本社   発行:2014年12月
 実行之日本社 1600円
 指の紋章
 >    指の紋章
 
  渡辺 房男著

  定価:1800円

  発行日:2013年11月5日 
  ACクリエイト株式会社 /AC Books
儲け過ぎた男 小説・安田善次郎
     儲けすぎた男  小説・安田善次郎

   文春文庫 2013年9月3日発刊

   定価:600円
 日本銀行を創った男 小説・松方正義
    日本銀行を創った男 小説・松方正義   渡辺 房男著

 
出版社:文芸春秋
 定価:1680円
 発行日:2012年5月10日 
 

 書評1・・・・文春 本の話WEB

 書評2 ・・・・東京人 2012年7月号
    お金から見た幕末維新 / 財政破綻と円の誕生
 
出版社: 祥伝社
■著者名: 渡辺房男
■ISBNコード: 9784396112196
■判型/頁 : 新書判 /216頁
■定価: 798円(税込)
■発売日: 2010/10/29
大判、小判、金貨、銀貨、藩札……材質も、単位も、交換比率も、てんでバラバラ外国人もビックリした幕末日本のお金事情!そんななかから、いかにして新通貨「円」は誕生したのか

…………目次より
第1章 幕末の財政破綻――戊辰戦争の軍資金は、いかにして調達されたか
第2章 新政府、苦肉の財政立て直し――三岡八郎の登場と太政官札の発行
第3章 「円」は、いかにして生まれたか――大判小判の世界から、新貨幣の世界へ
第4章 日本初の貨幣鋳造工場近代化への生みの苦しみと、大隈重信の執念
第5章 藩札、太政官札の退場――箱館戦争の終結、中央集権体制の確立へ
第6章 「明治通宝」札の登場――初の「円」紙幣発行、通貨統合の完成
第7章 「国立銀行」誕生の怪――なぜ150種を超える銀行紙幣が発行されたのか
第8章 最初の肖像は神功(じんぐう)皇后――悲願の国産紙幣が印刷機にかかるまで
第9章 松方財政と日銀の誕生――20年かけて完成した通貨流通体制

■未曾有の大混乱から、いかにして「円」は生まれたか!?
幕府から政権を奪ったものの金(かね)はなく、明治政府は財政破綻からのスタートだった。同じ日本でありながら東国は金貨、西国は銀貨が流通し、それぞれの品質も違えば交換相場も日々変わる。おまけに各藩が発行した藩札の処理。
近代国家を目指す新政府にとって、焦眉(しょうび)の急(きゅう)は、単位が統一された通貨制度の確立にあった。だが、その道は困難を極(きわ)め、財政的な綱渡りを繰り返していく。
「円」は明治4年になってやっと生まれ、日本銀行は15年に誕生。初めての紙幣が発行されたとき、明治はすでに18年になっていた。
新政府の財政を立て直し、国の根幹をなす貨幣制度を作りだした、大隅重信、渋沢栄一、松方正義ら、経済官僚たちの創意工夫と苦闘を描く、もう1つの幕末維新史!

 ・・・・BookShop小学館のページより
 儲けすぎた男   小説・安田善次郎
 
東大安田講堂を寄付した日本一の銀行家の生涯
安田善次郎は露天の銭両替商から身を起こし、一代で大財閥を築き上げた。
岩崎弥太郎の最大のライバルだった大銀行家の波乱の生涯

内容紹介
東大安田講堂は大正14年、大銀行家・安田善次郎の寄付により建設されました。
善次郎の安田財閥は三菱、三井、住友と並ぶ日本四大財閥に数えられましたが、
江戸期からの大商人だった三井や住友、土佐藩出身の岩崎弥太郎が築いた三菱
とも違い、富山藩の最下級藩士の息子であった善次郎が、一代で築き上げたもの
でした。日本の近代化を支えた「銀行」という仕事をもっとも良く理解し、事業として
展開していった、傑出した企業家の波乱の人生を描く傑作時代・企業小説です。
(AK)
  
  山梨日日新聞  2010年(平成22年)9月10日 金曜日より
               明治の金融王 先見性が魅力
   「儲けすぎた男小説・安田善次郎」の渡辺房男さん(甲府出身)
 経済から歴史に切り込む小説を書いている渡辺房男さん(甲府市出身)の最新作「儲けすぎた男 小説・安田善次郎」は、裸一貫から財閥をつくった安田善次郎の半生を描きながら、幕末から明治、大正の激動期を展望する。辛抱、先見の明、勝負勘。こんなキーワードがぴったりはまる善
次郎の生きざまは、混乱の時代に生きるわれわれ現代人にもヒントを与えてくれそうだ。

 「激動の時代、世の中どう変わるか分からない時にこそ、本当に才能のある、力のある人間は能力を発揮する」。そんな思いから、デビュー以来、一貫して幕末から明治維新、大正と、日本経済の黎明期に光を当て続ける渡辺さん。自身7作目の「円を創った男」(2006年刊)で大隈重信を取り上げた後、次に題材とする経済人として真っ先に浮かんだのが安田善次郎だったと振り返る

     日本経済の黎明期に光
「激動の時代に、庶民の生きざまを見つめながら、自分なりの道を見つけ出していく善次郎の姿に魅力を感じる」と話す渡辺房男さん
   =甲府・山日YBS本社
   −−-----------------   わたなべ・ふさおさん 
1944年甲府市生まれ。甲府一高を経て東大卒。NHK在職中の99年「桜田門外十万坪」で第23回歴史文学賞、2001年には「ゲルマン紙幣一億円」で第15回中村星湖文学賞受賞。主な著書に「円を創った男 小説・大隈重信」「脱税許すまじ」「命に値段つけます」など。
 
              下級武士出身
富山藩の下級武士の家に育った善次郎は、少年のころ、藩に金を貸している大阪の商人が、藩の上土に頭を下げさせている姿を目撃して金の力を思い知り、江戸に出て商人になることを決意。物語は1864年に26歳で日本橋に銭両替店「安田屋」を開くところから始まり、わずか16年で金融財閥の大本「安田銀行」を開業、一気に財界のトップへと駆け上がる過程を生き生きと描く。
 執筆にあたって国会図書館に足しげく通い、本人の自伝をはじめ「安田善次郎」と名のつく文献は「すべて読みあさった」。金もなく、名もなく、うだつのあがらない一生を送るしかない江戸時代の
身分制度のなかで、「これでいいのか」と疑問を抱き、身ひとつではい上がった男。彼にもたらされた幸運は決して、偶然の産物ではなく、その知恵や勇気、誠実さが運んだ必然に映る。
 最大の転機は明治政府が発行した紙幣・太政官札。当時はまだ日本人が信用貨幣に慣れていないこともあって額面以下で取引されていたが、善次郎は「政情が安定すれば、政府が額面で太政官札を流通させる」と、周囲に笑われながらも財産を注ぎ込んで新紙幣を購入。見事にその読みがあたり、一気に富を増やした。「時の権力に逆らうのではなく、時代の潮流の先の先を読み、自分はどういうふうに身を処したらいいのかを考え、実行する」。そんな善次郎の姿に魅力を感じると語る

           上流見つめる
 今回、一人の大商人を通して、日本資本主義の芽生えと発展の時代を描いた渡辺さんの目に、不況にあえぐ現代はどう映っ電いるのか。「指針のない世の中だが、若い人たちには、ただ漫然と時代に流されるのではなく、上流を見つめる精神、上にもう一歩踏み込んで歩いてみようという生き方を見つけてほしい」
 「歴史の根底にあるのはお金、経済。経済的な問題があるからこそ、世の中は動く」と語る渡辺さん。次作でまとめようと考えているのは、「日本銀行券誕生までの歴史」。誰もが今、当たり前に手にしている「日本銀行券」に到達するまで、明治政府の人間がどんな努力、苦労を重ねたのか、ノンフィクションで分かりやすく書いてみたいという。「お金には膨大な人間の知恵と努力が結集しているんです」。創作意欲は衰えを知らない。
 
書誌データ  出版社:文芸春秋
定価:1680円(税込)
ページ数:280ページ
判型:四六判上製カバー装
初版発行日:2010年07月30日 
書評
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100822/bks1008220846004-n1.htm

 儲けすぎた男のWeb情報
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163293509
 ゲルマン紙幣一億円
   渡辺房男氏からいただいたコメント
     2000年 講談社から単行本として出版。 その文庫化です。
      1999年1月、新人物往来社主催の「歴史文学賞」コンクールで
      文学賞受賞後に、初めて執筆した長編歴史小説がこの作品です。
      維新期に発行した太政官札の贋札に手を焼いた新政府は当時「ゲルマン」と
      俗に呼ばれていたドイツに発注したゲルマン紙幣を発行しました。精巧華麗な
     印刷技術を駆使して刷られ、贋札作りは不可能と思われたゲルマン紙幣。
     しかし、維新の「はぐれ者」たちは、この紙幣発行にこめた新政府の威信を打ち砕こうと
     戦いを挑みます・・・。
 
書誌データ   出版社: 日本経済新聞出版社 日経ビジネス人文庫(この文庫では初めてのフイクション作品)
  定価:   780円
  発売日:  2009年12月2日

 ゲルマン紙幣一億円の Web情報
http://coinkun.cocolog-nifty.com/coin/2006/04/post_7b4d.html
http://lounge.cafe.coocan.jp/novels/isbn4062102870.php
命に値段付けます  
  渡辺房男 著
出版社:実業之日本社
四六判上製 296頁 / 定価 1,890円(税込)
明治十年代はじめ、庶民の暮しを守ろうと「人命」保険結社を立ち上げた男・角田小太郎…明治期に産声をあげた日本の生命保険事業を描く傑作歴史長編
発行日:2014年2月5日 
脱税許すまじ 
  著者:渡辺房男
出版社:発行所 日本放送出版協会
価格:1800円
判型:B6

増税だけで国家の財政を再建することはできない。日本初の脱税摘発に乗り出した男の生き方を描きつつ、日本の近代化と資本主義化の影の側面を捉え、税の公平とは何なのかを問う、書き下ろし歴史小説。 
円を創った男 小説・大隈重信  
  渡辺房男/著 、文藝春秋 、2006年2月発売
価格:1995円
旧幕時代の複雑な貨幣制度を廃し、統一通貨を「円」と命名する。
若き日の大隈重信の苦闘を通して、近代国家誕生のドラマを描く
 
渡辺房男氏の著書   一覧 Amazon.co.jpより  

 甲府一高東京同窓会 第8回「一紅会」での渡辺房男氏の講演