渡辺房男氏の著書一覧 Amazon.co.jpより
                      2005・2.5
講演要旨
  「幕末維新への旅」−わたしの歴史小説
                          、渡辺房男

 日本の最大の歴史の転換期、それは、幕末から維新への時代である.
武士も町人も、そして農民も、その大きな時代の激動期にどう生き抜いた
のか・‥それが、わたしの大きな関心事であり、いままで、そのテーマ 
を追って書き続けてきた.
 その素材は、無論、歴史書や歴史資料から寄られることが多いが、わた
しには、もうひとつの資料発掘の楽しみがある.
 それは、もう11年にもなる歴史散策「幕末維新への旅」である.
 夏の休暇を利用し、各地の温泉めぐりもかねての小旅行ともいえよう.
 弘前を皮切りに、すでに、九州、四国、中国、関西、北陸から、東北、
北海道へと足をのばしている.            〔
 この旅には、桂小五郎、西郷隆盛、大隈重信ら幕末の倒幕志士たちの生
まれ故郷を訪ねる楽しみがある.しかし、それ以上に、廃藩置県で消滅し
た260あまりの藩が、藩主と藩士、それに庶民をも巻き込んで、幕末維
新の激動期にどう対処し、どう決断したか探ることも興味深いものだ.
 わたしの旅は、そうした無名の人々が必死に生き抜こうどした幕末維新
期に焦点を当てたものである.
 本日のテーマは、「幕末維新への旅」・・・.
11年に及ぶ旅で訪れた江差、函館、盛岡、仙台、二本松、越後村上、
姫路、佐賀、長崎などの町で、わたしが何を発見し何を小説の世界へと
昇華させよう.としたか、興味あるエピソードの数々をお伝えしたい.
 この・「私製・幕末維新への旅」の話から、現地に佇むことでしか味わえ
ない生き生きキした歴史の息遣いを感じ取っていただけたらと思う.
 また、これから旅を計画されている皆さんへのミニ歴史散策ガイドとし
て、参考になれば幸いである。